COVID-19の拡散を家の中で防ぐ方法について

2020年4月28日 サラ・リーガン(Mindbodygreen誌編集アシスタント、Yogaインストラクター)

コロナウィルスパンデミック対策で多くの人が自宅待機中の今、皆さんは、かつてない程、自宅を感染症からの避難場所のように感じているのではないでしょうか。米国微生物協会が新しく発行したジャーナルに、安全を保ち病気の伝染を防ぐ為に、家内環境を清潔に保ち、感染症を防ぐ方法について情報が載っているので紹介します。

構築環境からCOVID-19に感染するリスクはどれぐらい?

カリフォルニア大デイビス校とオレゴン大学の研究チームが、屋内環境(学校、病院など)における感染について行った調査について書かれたジャーナルをレビューしました。Mindbodygreenでは、研究チームの調査結果がプライベート空間に適応可能か、レビュー編集者のジャック・ギルバートに、家の中でCOVID-19に感染するリスクがあるのかを問い合わせてみました。以下が彼の回答です。

「リスクは低いです。でも全くゼロリスクだとは言えません」

「主な問題は、ウィルスが表面で生き続けるという点です」

ギルバート氏によると、自宅を守るには、自宅の外で何かしらに接触をした後は、自宅のカウンター、キャビネットなどを清潔に保ち消毒をする必要があるとのこと。特に、ハイリスク地域に暮らしている場合は消毒を徹底する必要があります。良い衛生状態を保つことも重要です。自分の居る空間から外へ出なくても、安全のために、日常的に家の中でも手を洗い、自分の顔を触らないようにする必要があるでしょう。

「手を洗い、自分の顔を触らない。どの環境においてもこれが一番の方法です」とギルバート氏は繰り返しこの点を強調しています。

How to reduce the likelihood of disease spread at home 自宅で病気が拡散するのを防ぐには

自身と「表面」を清潔に保つ方法として、調査報告で明らかになった点が二つ:

1. 適度な湿度を保つ。

自宅内が乾燥している場合、保湿器を置きましょう。湿度23%の環境で咳のシミュレーションを行ったところ、ウィルス粒子の77%が1時間で感染の原因となることが判っています。湿度43%の環境では、ウィルス粒子の14%が感染の原因となりました。これは、2013年に行われたインフルエンザウィルスでの実験結果です。COVID-19ではありません。しかしウィルス拡散を防ぐために湿度が大きな要因であることは、他の研究結果でも明らかです。家の中の湿度を40%から60%に保つことで、ウィルス拡散を抑えることができます。ポータブル湿度計を使うと、湿度はいつでも確認することができるでしょう。

2. 空気の流れをモニターする

もし屋内スペースの空調機能が十分でない場合、感染リスクが高くなります。都市部から離れた温暖な地域に暮らしている場合、窓を開けて一日中家の中に新鮮な空気を入れる検討をしましょう。換気扇や空調システムを設置して、空気の流れをパワーアップする方法もあります。

100%の防御策を保証することはできませんが、清潔を保ち、衛生的に空気を取り込み、保湿された空気の流れを家の中に作ることで自宅を健康な状態に保つことができるでしょう。

(オリジナル記事:mindbodygreen lifestyleより) 

家の中の消毒方法(米国ヘルスケア表面協会推奨)

(ちよろず:上記Mindbodygreenの記事からのリンク記事でアルコールを使ったナチュラル系自作消毒剤の紹介がされています。日本では材料も一般的でなく、エタノール溶液等は重病者や医療機関の供給が困難になっています。現在薬局でも品薄なので手作りアルコール消毒剤の部分は翻訳は割愛します。記事では、消毒用にブリーチを水で薄めたものを使うことが紹介されています。日本で市販されているブリーチを、容器の説明通りの分量で、水道水で薄めて使えば良いでしょう。精製水を使う必要はありません。必ず、消毒剤はゴム手袋を使い素手で触らないつこと。ゴム手袋をはめる前に、丁寧に手を洗い消毒乾燥をしておきましょう

家の中で消毒を重点的に行う場所は、流し台の蛇口、カウンタートップ、ドアノブ。この三か所は家の中の人が一番よく触れる場所です。常に消毒を怠らないこと。2日に一度のペースで消毒します。家の中にウィルスに晒された可能性のある人が居る場合は、もっと頻繁に消毒を行います。

表明が汚れている場合、普段使っているクリーナーや洗剤で表面の汚れを落とします。それから消毒をしましょう。消毒は最も重労働を要します。ヘルスケア表面協会によると「表面を摩擦することで、微生物がこそげ落ちる」とのこと。表面を拭くだけではなく、ばい菌を取り除くように表面を擦りとり、菌を拡げないようにします。

米国ヘルスケア協会では、表面をブリーチで消毒した後に、ダメージを防ぐために、水拭きすることを勧めています。そして、水拭きの直後にすぐ雑巾やスポンジを洗浄する事が必要です。消毒の後、すぐに洗濯機に入れて洗う事も有効でしょう。洗濯機の中も清潔に保ちましょう。そして、クリーニングの前後は必ず、手洗いをすることが重要なポイントです。

The Home Cleaners You Should (And Shouldn’t) Be Using During COVID19より一部抜粋

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