こんにちは。こちらのページにお立ち寄り下さり、有難うございます。管理人のちよろずです。
「BIBLIOTECAほんやく」は、「BIBLIOTECAちよろず(薄桜鬼二次小説)」の書架の隣でひっそりと雑多な本が置いてある一角。そんな設えです。
もうかれこれ10年近く前に翻訳テキストホームページと映画レビューのブログサイト(閉鎖済み)をやっていて、手元に残ったテキストを処分しようかと迷ったのですが、未だに日本国内で翻訳出版されていない事が残念なので、一部作品をもう一度紹介することにしました。
デビッド・セダリスさんは、代表作「サンタランドダイアリー」や「すっぱだか」が翻訳出版されているので、「すっごく可笑しい」話を沢山書く人だという事は広く知られていると思います。私は彼を軽妙な私小説家だと思っています。赤裸々にも思える、自己の性的嗜好やゲイであること、実家の家族、パートナーとの生活、ドラッグ使用、異文化体験などをユーモアたっぷりに語るところが大好きです。
彼はとても日本が好きで、エッセイなどで日本の事をよく書いています。あまり彼の本が日本で紹介されていないのが残念。当サイトで紹介した「スモーキングセクション」は、ヘビースモーカーの作者が、ある日一大決心して禁煙に取り組む物語です。約1年間かけて、禁煙して脱スモーカーを目指しますが、セダリスさんのアプローチはとてもユニークです。
私は喫煙しないので、どれだけ文脈を正確に翻訳出来ているのか自信はありません。物語は、ミレニアム前後から世界的に禁煙が奨励された頃の話。スモーカーたちにとって新しい世界の流れは死活問題だったようです。嘗ての黄金時代を想いながら、泣く泣く煙草を止めなければならない。時代の移り変わりと人々の悲喜こもごもが感じ取れる作品なので、読んだ方に楽しんで頂ければ幸甚です。
このほか、雑誌記事やコラムのテキストは、COVID-19の蔓延以降、私自身が大手ニュースなどを遮断した生活をしていた時に、仕事の調べもので見つけた信憑性のあるテキストをピックアップしたものを訳しています。実際の日常生活に役立ちそうな事など、私の興味の赴くままにアップしています。
過去サイトに一つ長編小説を翻訳したものがあるので、そちらを今後、整えながらアップしようと計画中です。
ブログには、日常的なことを、小説や映画、二次小説とは関係のない事を書く事になりそうです。本サイト(薄桜鬼二次小説)の小説を書くことをメインに、合間に翻訳で息抜きできればなあと思っています。
ちよろず
(サイト開設:2020年7月)